

みなさん、見た?今年も面白かったね!雨で予選がなくなったり、決勝が順延したり大変だったけど、日曜日まで残って決勝を見たあなたは偉い!
ここでは、インディジャパンの裏側をお伝えしようと思ってHPにアップしまぁ〜〜っす。
まず、何から話てったらいいのかなぁ〜 やっぱり、ダニカの初優勝?それとも、マルコの1周目のクラッシュ?いっぱいネタはあるけど、かるぅ〜〜く週末を振り返ってみよう!
木曜日、セッションが始まりました。天気予報で金曜日が雨予報だったからみんな各車決勝レースを想定したセットアップをしていたみたい。ここで気になるのが#6ブリスコー。なんと木曜日だけでギアボックスを5回も開けてギアを変えていたのです。新しいギア?(例えば、フリクションの少ないやつとか?)を試しているのかと思いきや、たまたま夜ブリスコーに偶然バッタリ!ヨーロッパにいるとき一緒のりチームメイトで1996年から一緒にレースをしていて交流の深い僕は「今日何してたの?」って直球を投げたら、「ただギアが合わなくてテストしていただけ」だって。ペンスキーがギア比のミスをするとは思えないけど、そーいう返事だった。
木曜日から調子が良さそうだったのがペンスキーではなく、チップガナシの二人と#11トニー・カナーン。僕は、セッションをグランドスタンドの上の放送ブースから解説しながら見ていたけど、マシンの動きなどをみてもその3人は調子良さそうだった。決勝日の優勝予想ステージ(ホンダでやったイベント)はもちろん、#9スコット・ディクソンと#11トニー・カナーンを選びました。
さて、日本の期待の武藤英紀は初のもてぎとあって、少し練習から苦戦していたね。タイムはそこそこだけどトラフィックになるとマシンの挙動の変化に苦しんでいたし、ターン3・4でアンダーステア気味だったように見えました。

金曜日。朝から大雨でイベントも全部中止。雨でこの日は自分もやることなかったけど、とりあえずサーキットに行きました。ホンダで決勝日に行うイベントの打ち合わせだけして東京へ戻り、友人と食事をして宿泊先の水戸へ戻りました。自分がドライバーのときはこんなことできなかったけど、他の立場でレースに参加するとプレッシャーもなくて楽しかった。
いよいよ決勝!のはずが・・・ コースは完全に乾いているのに、レースが始まらない。スタート前に古巣のパンサーレーシングに「Good luck!!」を言いに行ったら、大変な事に!なんと、#4ビトール・メイラのマシンの燃料ポンプから燃料が漏れていたみたいで、燃料ポンプを交換していたのです。ここで分からない人に説明すると、燃料ポンプってモノコックとエンジンの間にあるんです。燃料タンクはドライバーの背中にあってこれもエンジンとの間。で、このポンプを交換するにはもちろんエンジンを外さないといけなくて、大慌て!クルー全員でエンジンを外して交換していたけど、どうみても間に合わない。で、「間に合うの?」って聞いたら、15分ディレイって聞いているからなんとか大丈夫だと思うよ!って言ってた。そのときまで実はコースが乾ききってないのには気付いておらず、ビックリ。もちろん、解説の仕事の為、12時40分くらいに放送ブースに戻ってコースを見たらなんと、ターン2とターン4で水が湧き出てるんじゃん!去年のミシガンのレースも1時まで大雨で、そこから乾かして夕方4時過ぎにスタート。ピットレーンとかも完全に乾いてはいなかったけど、レースはしちゃいました。何が言いたいかって?あれはレース不可能だったと思うんです。ターン2はすぐに乾いたけど、ターン4がなかなか乾かないっていうか湧き出てくる状態。で、どうやらオフィシャルがアスファルトに穴を開けて水を吸い出そうと思ったらそれが裏目に。その穴から水が噴出してしまったんです。そこで土曜日のレースは断念。
一番気になったのが、英紀の顔だった。かなり緊張してたね。初の凱旋レース、ろくに練習もできないままの決勝だったのか、いろんな重圧だったのかモニターで見る英紀の顔は見たこともない顔だった。去年一緒に一年生活したからあの顔が何を考えているのかが、なんとなく伝わってきた。
順延された決勝!以外に多くの人がもてぎに戻ってきてくれました!戻ってきたあなたは偉い!雨の中一日待って、車中泊するひともいれば、ホテルを探して泊まる人、いろいろだけど偉いね!英紀の母校、豊海小学校?のみんなは戻って来れなかったのかな?残念。。。
決勝は11時からスタート。英紀も少し緊張から解き放たれたのか少しリラックスしてるように見えた。
スタートの#26マルコ・アンドレッティがクラッシュ!なんかどこかで見たことがあるようなないような、経験したことがあるような、ないようなクラッシュ。放送ブースも緊張が走った。実況のピエール北川さんも僕に聞いていいのかいけないか(笑)
「松浦さん、少し聞きづらい質問なんですけど・・・」ほらやっぱり、もちろん僕は去年のことを忘れて、ちゃんと解説しました。きっとドライバーが何が起こったのかが一番分からないはず。だって、僕も同じだったから。。。
はっきり言って、初の解説の仕事をしていきなりの洗礼って感じで参ったよ。
レースも僕の解説も再スタート!フュールレンジは48周前後。一回目のピットが近づいてきた!何台かがピットに入って、英紀もピットイン!なんとそこでイエローコーションに。英紀がピットを出るときにちょうどセーフティーカーがでてきてしまって、おまけにチームメイトのトニー・カナーンも英紀の横に並び、3ワイド状態に。どうやらここで英紀のスポッターは無線で「Go! Go!」って叫んでいたみたい。なんでかっていうと、セーフティーカーの後ろを走ってしまうと、1周減算になっちゃうからね。あの時点で1周遅れ、もしセーフティーカーの後ろだと2周遅れになるところだった。ピットロードの線を越えピットリミッターを切ったところで、慌ててアクセルを踏んだらスピン。まぁ、あれはよくあること。F1とかFNなんかはピットの出口から全開でいけるけど、インディーカーはタイヤにスタガー(左右のタイヤの大きさが違う)がついていて、マシンが自然と左に走っていってしまう。タイヤも温まってないから、ホイルスピンしながら左にクルリと回ってしまったんだよね。運が良かったのはあれでリタイアしなかったこと。フロントウィングだけ壊れたけど、再スタートできたしね。
でも、その後彼のレースは1周遅れになってしまってダメだったね。でも、ペースは速かった。あの速さがあればピットとかのタイミングが合えば近いうちにいいレースが出来ると思うよ。
一番僕的に解説をしていて悔しかったことは、ダニカとエリオの燃費作戦を読みきれなかったこと。フュールレンジが48周くらいだって聞いていたから、最後のイエローが終わって52周のレースをマネージするのはちょっと難しいと思っていた。2周くらい足りないと思っていた。エリオはずっとペースを落としていたからそれを狙っているのは知っていたけど、ダニカは全然視野に入っていなくて、トップ争いの話ばかりしていた。でも、IMSからの情報はちゃんと放送ブースに入ってきていたんだけど、僕のところまで来なくてダニカとエリオの解説ができなかったのが一番悔しかった。
でも、もしあのタイミングでイエローがなければ、今回はディクソンの勝ちだったのは間違いないね。ということは、僕の予想は大当たり!それについては、ちょっと僕もいい目してるなぁ〜って自分で自信持っちゃった!

ブログにも書いたけど、ダニカの初優勝は彼女にとってもインディーカーにとっても最悪のシナリオだったに違いない。ってのは、今回アメリカからジャーナリストがあまり来ていなく、彼女はレース終了後ロジャー・ペンスキーさんのプライベートジェットですぐにアメリカに戻ったそうです。きっと、大勢の報道陣が待ち構えていて、スーパーヒロインになっていたと思う(ちょっと嫉妬)
今年のインディジャパンは面白かった。初めて外からレースを見たけど、やっぱりGTの解説よりはやりやすいし、見ていても面白かった。土曜日にレースが出来なかったのが本当に残念。僕はもう一日ホテルに泊まって、次の日にサーキットに来るだけだけど、土曜日しか来られない人には本当に残念。僕もドライバーだから気持ちは良く分かる。見られなかった人も怒っていると思うけど、ドライバーはもっと残念だったはずだよ。
ということで、今年のインディジャパンは無事終了だね!次、僕がインディーカーのお仕事をするのは、インディ500のGAORAでの生放送。その日、もてぎでFNのレースがあって、そのまま大阪のスタジオ入りだからかなりしんどいけど、頑張ります。
そして、日本代表の武藤英紀にがんばってもらいたいね。可愛い後輩だし、最高のチームで乗ってるんだから、絶対に勝ってほしい。そして、今回改めてアメリカのレースは面白いって思いました。またあのステアリングを握る日を楽しみにしているし、今年は自分で決めた日本でのレース活動。絶対に結果を残してまた海外でレースをしたいと思います。
これからも、雷神 松浦孝亮を応援よろしくお願いします。
僕にサインもらいにきてくれた人、写真撮りにきてくれた人、ありがとう!
いつもいっぱいエネルギーをもらいます。放送ブース、イベントのときもいつもみんなが手を振ってくれたし、僕の解説が面白い!分かりやすい!って言ってくれてありがとう。もてぎの人にも喜んでもらえて、Wハッピーは週末でした。
では、5月11日鈴鹿サーキットでお待ちしています。
松浦孝亮