Racing Result

伝統の一戦、91回目のインディ500マイルレース

RACE DATA

日程:5月6日〜5月27日、開催地:インディアナ州インディアナポリス
サーキット:インディアナポリス・モーター・スピードウェイ、距離:2.5マイル(4.023km)

松浦孝亮

 第91回インディ500がいよいよ開催される。インディ500は1ヶ月間にもおよぶ長い戦いであり、プラクティス開始から5日目に予選が始まり、それが2週にわたって繰り広げられる独特のものだ。たっぷりとプラクティス走行時間があるために、出場チームはマシンを高いレベルにまでセッティングする機会が与えられるが、多くのトライができることで混乱をきたす場合もある。ここにインディ500の難しさがある。

 予選アタックは通常のレースで行われる2周でのタイムアタックとは異なり、4周連続で計測されたラップタイムの合計で順位が決まる。全長2.5マイルのインディアナポリス・スピードウェイは225mphで走り続ける超高速トラック、空力セッティングに他に類を見ないほどの繊細さが要求される。予選1日目ポールデイにはポールポジジョンから11位まで、予選2日目には12位から22位までのグリッドが決定する。

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独特の予選方法
松浦孝亮は予選2日目に17番グリッドを獲得

松浦孝亮

 予選1日目ポールデイは19人のドライバーが11グリッドを目指してアタックを行った。松浦孝亮はポールデイでのアタックで221.866mphを記録したが、目標の11番グリッドを獲得するには1マイルほどスピードが足りなかった。予選終了間際に再度アタックを行うために順番を待つ列へとならだが、松浦孝亮の2台前までの時点で予選は終了し、2回目のアタックを行うことは出来なかった。

 翌日の予選2日目には午前中のプラクティスで、マシンのハンドリングを確認し、予選開始直後の2番目にアタックを行った。平均スピードが222.595mphと十分に満足できるものではなかったが、予選通過は確実との判断をし、再度のアタックは行わなかった。最終的に2日目の6番目のスピード、予選17番目となった。

 インディ500では予選の4日間を含めると11日間もの走行時間が与えられるが、1台のマシンが走って良いのは1200マイル(480周)までと決められている。松浦孝亮は10日間の走行で460周を走り、予選と決勝のセッティングを行ったため、最後の11日目はクルーたちに休息の時間を取ってもらうためにチーム全体をオフとした。

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雨も上がって迎えた決勝日
思うようにタイムが伸びず1周遅れの16位に

松浦孝亮

 雨の心配された決勝日は、朝に強い雨が降ったが11時頃にはやんで晴れ間がのぞき、予定よりも10分遅れた1時10分にスタートした。

 松浦孝亮は中盤17番手スタートのため、序盤は中団での戦いとなることから、ダウンフォースを多めの設定でマシンをグリッドに並べた。トラフィック内でのハンドリングを安定させて順位が落ち着くのを待つ作戦である。

 レーススタート後、序盤はアンダーステアが強く、1回目のピットストップの時点では19番手にポジションを落とした。ピットストップでリアウイングの角度を調節すればスピードアップすると考えていた。ところが、コースへ戻るとスピードがダウンした。

 思うようにスピードが伸びない中、松浦孝亮はトップと同一周回に留まり続けたが、113周目に雨によってレースは赤旗中断となる。その後雨が上がり、3時間後にレース再開となる。120周目には周回遅れとなり、フルコースコーションを利用してリードラップに返り咲くチャンスを狙ったが、タイミング良くコースがイエローとなることはなくレースを終えた。

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まさかのセッティングミス、
リアウイングの角度調整に泣く

松浦孝亮

 スピードアップできなかった原因は、リアウイングの角度調整でクルーがミスを犯していたからだった。ダウンフォースを減らしているはずだったマシンは、反対にダウンフォースを増やしていたため、スピードダウンへと繋がった。レース中断中もこのミスを見つけることはできず、レース再開後もダウンフォースを増やし続けていた。ハンドリングが良かっただけに、痛いミスとなった。

 今シーズンは開幕より4戦連続で思うような走りが出来ないだけに、今回だけは何としてもフィニッシュをしかたった。その目標は達成できたが、もっと上位を狙える状況にもあっただけに、ミスが響いたレースとなった。

 松浦孝亮は「不運続きの今シーズンで、アクシデントが多いレースとなったインディ500でしたが、何とか完走できたことは嬉しいと思います。チームのクルーたちも1ヶ月を通して頑張ってくれました。しかし、16位という結果は自分たちが満足できるものではありません。プラクティス最終日から新しいセッティングをトライし、それがレースでもよいものとなっていただけに、悔しいレースになりました。」と悔しさをにじませた。

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