
日程:8月10日〜8月11日、開催地:ケンタッキー州スパータ
ケンタッキー・スピードウェイ、距離:1.5マイル(2.414km)

ケンタッキー・スピードウェイで、松浦孝亮は2004年にはルーキーながら4位フィニッシュを果たしており、2005年にも8位でフィニッシュ、2006年には119周でリタイヤをするモノの予選では7位と健闘しており、相性の良い得意なサーキットとも言える。全長1.5マイルのオーバルにおける今シーズンの松浦孝亮は、ホームステッド
・マイアミともてぎではアクシデント、カンザスではメカニカルトラブルと思うように成績を残せていない。しかし、相性の良いケンタッキーであれば今シーズンの悪い流れから良い方向へと切り替えて、上位でのフィニッシュを狙うことも可能だ。
レースウィークのケンタッキーは熱波に見舞われて、日中の気温が新記録の約37.8℃まで達し、週末の暑さが心配された。走行初日の金曜日には最高気温が33℃となり、穏やかな風も吹いていた。しかし、アスファルトとコンクリートに覆われたサーキットでは体感温度が40℃にも迫っていた。

予選前に行われた2回のプラクティスで、スーパアグリ・パンサー・レーシングではレース用セッティングを重点的に行った。1回目には24秒7392で12番手、暑くなった2回目には24秒7047までタイムを縮め14番手、2回の合計周回数は107周にも及んだ。
予選は夕方6時にスタートし、松浦孝亮は4番目にコースインした。計測は2周で行われ、2周目に24秒9534をマークしたものの、プラクティスに比べるとコンマ2秒ほども遅いタイムとなった。結果、決勝では17番手からのスタートとなる。しかし、松浦孝亮のモチベーションは高いままで、プラクティスで決勝用のセッティングに努めたこともあって、走り始めに出ていたアンダーステアの症状も、予選では完全に解消していた。またトラフィックでのマシンハンドリングも十分な状態が確保できており、決勝レースでの走りに来たいが出来る。

決勝のスタートは午後6時半、トワイライトでのレースである。トップ10入りを狙う松浦孝亮だが、序盤からマシンのハンドリングはアンダーステアの傾向が強く、1回目のピットインでフロントウイングを立てた。するとスピードが下がってしまい、フルコースコーションの少ないレース展開の中で、中間地点の100周を迎えるところで松浦孝亮は周回遅れとなってしまった。
2回目のピットストップでは燃料の補給量を少なめにし、周回遅れから同一周回へと戻る事を狙った。しかしフルコースコーションがタイミング良く出されなかったため、この作戦はうまく機能をしなかった。結局ハイスピードのレース展開の中、フルコースコーションとなったのは3回だけで、松浦孝亮は17位から11位でのフィニッシュとなった。
レース直後に突然のアクシデントが松浦孝亮を襲った。8位を走行していたダリオ・フランキッティがレース終了に気付かず、松浦孝亮のマシンの背後から激しく追突してきたのだ。フランキッティのマシンはフロントから浮き上がり、コンクリートウォールに激突、松浦孝亮のマシンもリアウイング、サスペンションにダメージを受けてウォールにヒットした。幸いなことに2人とも負傷することはなかった。
松浦孝亮は「スタートから大きかったアンダーステアに対処するためにフロントウィングを立てたら、マシンのスピードが落ちてしまいました。フロントウイングは特にドラッグが大きいですからね。今日は作戦を使えるレース展開ではなかったので、走りが苦しい分を作戦で取り返す、という戦い方もできませんでした。」と語った。